CX450Mレビュー

CX450Mのレビューというか雑感を書いていきます。

別に書く必要もないんですが、ちょっと調べたときに「事務用、ゲームには向かない」というような書き込みが知恵袋にあったので、勘違いして損をする人が少しでも減ったら幸いです。

容量450W、1系統37.4Aの出力

CX450Mは450W。これだけ見ると「500Wは無いとやっぱりゲームに向かないよな」と感じるかもしれません。さらに知恵袋の役に立たないカテゴリーマスターの回答を読むと「事務用か…やっぱりもっと大容量の電源を買わないと」と誤解するのも無理はありません。

でもね、実際はそうでもないんですよ。CX450Mならゲーム用途にも十分に使えます。

グラボに必要になるのは+12Vの出力です。それがCX450Mはシングルレーン37.4Aなので448.8W。+12Vの出力がそれなりに高いので、ミドル~アッパーミドルくらいならまったく問題ありません。

GTX1060は余裕だしGTX1070も問題なし

この記事を書いている段階で、GTXシリーズでいうとGTX1060やGTX1070がミドルレンジやアッパーミドルですね。PC全体の構成によって変わりますが、3DMarkのような高負荷がかかるベンチマークを走らせている状態で、GTX1060だと200Wくらい、GTX1070だと250Wくらいです。

電源の効率を考えると50%の出力がもっとも良い(省エネになる)ので、CX450MにGTX1060だと実は手堅い選択のグラボです。

GTX1070はCX450Mの50%を越えているので、変換効率でいうとダメということになります。しかし、あくまでも変換効率のベストが50%といわれているだけで、普通に動かす分にはまったく問題ありません。

450W(+12Vで448.8W)に対してGTX1070搭載PCの高負荷時約250W、相当余裕があります。

グラボ用の電源コネクタ数もハイエンドをカバーしている

そもそもCX450MにPCIeグラボ用の8(6+2)ピン電源コネクタが2つ用意されている時点で、ゲーム用にも使えると考えるのが妥当。GTX1070どころかハイエンドのGTX1080(8pin1~2)もカバーできています。

低価格電源の代表的存在であるKRPW-L5-400W/80+(+12Vは30Aで360W)でさえ6ピン電源コネクタが1つ付いていますからね(GTX1060まで)。

ただGORI-MAX3のようにコネクタが付いていても高負荷時(要するにゲーム時)に不安定な出力になる地雷電源もあるので要注意ですが、ふつうの電源は出力に見合ったコネクタを搭載しています。

一昔前のグラボを引きずっている人が多い

どうも一昔前の消費電力が高いグラボのイメージを引きずったままの人が多いです。だからゲーミングPCには大容量の電源じゃないとダメだという意見がそこかしこに散見されるのでしょう。

しかし、今時のグラボは省電力です。グラボどころかCPUやストレージなどPC全体が省エネになっているので、ストレージをテンコ盛りにしたりOCやSLIに取り組まない限り大容量の電源なんて必要ありません。

  • 1080のSLI構成で650wで十分だという人の記事がある(実際に負荷をかけている)
  • ドスパラのリノベーションPCは240wでGTX1050Tiを搭載して販売されている

PC専門店のドスパラが240w電源搭載のPCにGTX1050Tiを載せてゲーミングPCとして売っている以上、そんなに容量なんて必要ないと言っているようなものでしょう。

役に立つ記事・リンクなど

http://kyou-kore.com/article/9/

CX450Mがおすすめ1位になっています。読むとなぜ1位になっているのか納得できます。CX450Mは高負荷時でも出力が安定しているとのこと。GORI-MAX3のようにカタログスペックだけ高くても意味がないので、高負荷時でも安定しているのは購入の決め手になるでしょう。

http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/dosv/758064.html

ひとつ目のリンクの記事では「CX450MとCX550Mには高負荷時でも出力が安定している」といった内容が書かれていますが、それを裏付けする記事がこちら。CX550Mを例に上げているが、CX450Mもひとつ目のリンクの記事を合わせると同じような傾向だと判断できるだろう。

http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/dosv/1030398.html

電源に関しての基本的なことが書かれてます。グラボを絡めているので分かりやすいはず。最後に関しては「実際にはかなり余裕のある値」という前置きを見落とさないでください。

https://www.links.co.jp/item/cx450m/

CX450Mの基本情報を記載。画像はここから借りました。

CX450Mの購入後に気になった点

CX450Mを購入して気になった点を挙げていきます。

5年保証のシールを見落としそうになる

CX450Mは低価格なのに5年保証。保証期間が長ければ長いほど品質は良い傾向にあるので好ましいのですが、低価格なのに保証期間が長いと販売側としては旨味がないのか扱いが適当です。

保証のシールが電源の箱を包んでいる薄いビニールに貼り付けてありました。箱だけを意識していると見落としてしまうかもしれません。

一週間くらい異音が鳴っていた

高周波ノイズ(コイル鳴き)のような音ではなく、洗濯機のような低音をマイルドにしたような異音が鳴っていました。

ゴウン、ゴウン…という感じ。

初期不良かと思いましたが、新品特有のものかもしれないと考えてしばらく様子を見ました。すると少しずつ音の発生頻度が下がっていき、最終的に異音は鳴らなくなりました。

車やらオーディオやらの「慣らし運転」のようなものが電源に必要なのかは分かりませんが、鳴らなくなったので返品せずにこのまま使い続けています。

発熱は気にならない

GOLD以上の変換効率の電源ユニットに比べて発熱が気になるというレビューを読みました。そういった内容を幾つか見かけたので、確かに発熱が気になる人には気になるレベルなのかもしれません。

しかし、SFFに搭載されているような電源に比べるとCX450Mは温いと感じます。SFFのような小型PC用の爆熱電源でも別に問題なく動いているので、CX450Mの発熱に関してはぜんぜん気になりません。

セミモジュラーはやっぱり良い

不要なケーブルを外してケース内のエアフローを改善できるのはやっぱり良いですね。私の場合、Elite 130 Cubeというキューブ型のケースを使っているので、CX450Mのセミモジュラータイプは購入の決め手の一つになりました。

このケースにグラボを挿してリビングの大画面テレビに繋いで、PS4のようにゲームを遊びつつ動画を観ています。

ファンの音も気にならない

ハズレ個体だと高周波ノイズが気になるようですが、私のCX450Mは先述した低音が鳴らなくなったら音で気になる点はなくなりました。

高負荷時(ゲームプレー)でもファンの音は非常に静かなものです。個人的には高負荷時にはもっとファンを回してもらって発熱をさらに抑えてくれてもいいと思っているくらいです。

以上です。

ではでは。

追記

この記事を書いてから1ヶ月以上経ちました。CX450Mを購入してから3~4ヶ月ほど経ったでしょうか。現状は特に何ら問題ありません。

買って良かったです。

追記2

購入してから5ヶ月経過しましたが、非常に安定しています。主な用途は動画視聴とゲームです。搭載しているグラフィックボードはGTX1050。不安定になったことは購入後の異音を除けば今のところ1度もないです。

しかしながら、他の購入者のレビューをAmazonで読むと非常にハズレを引きやすいようですね。私はたまたまアタリの個体だっただけなのかもしれません。知人に「CX450Mはどう?」と聞かれたらおすすめはしません。

追記3

購入してから14ヶ月が経ちました。春夏秋冬いつでも変わらず安定しています。ただし、ここ1年くらいはSteamのゲームをほとんど遊んでいないので、負荷は大してかかっていません(せいぜいブラウザゲームくらい)。あとはネット閲覧・動画視聴くらいですね。

格安系の電源なのでそろそろ壊れてもおかしくないのかもしれませんが、安くても5年保証を謳っている電源なのでもう少し持ってくれることを期待します。

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